私はクラシックギターを中学3年生のときから弾いており、今年で11年目となります。

初めてギターを手にしたときから比べると徐々に弾ける曲も増えていき、現在も新曲に挑戦し続けています。

 

しかし大学生のときに比べると習得スピードが落ちていると感じるのが正直なところです。

 

大学時代と今では何が違うのか。

大きく以下の2点があるのではないかと思います。

・練習時間

・インプットの量

 

◆練習時間

大学のときは授業の合間に練習、全体練習が終わってからも練習という、ペンを握る時間よりギターを構える時間の方が長いぐらいでした。

ただ社会人になってからもグングン上達している人はいます。

それに自分もギター音楽大賞の本選に残れるようになったのは社会人2年目のときでした。

少ない自由時間に質の高い練習を行うことで充分カバーできます。

(しかし悲しきかな自由時間が増えるとなぜか練習の質が落ちる、、)

 

◆インプットの量

演奏とは自分が学んだことを感情なども織り交ぜながらアウトプットするものですが、その意味ではビジネスで行うプレゼンと同じだと思います。

インプットが乏しいときはプレゼンの内容を組み立てるのに苦労しますが、これは演奏にも同じことが言えると思います。

大学生のときはギター部の部室に帰ると常に誰かしらがギターを弾いており、耳に入ってくる音楽の量が桁違いでした。

部室でボーッとしてるときでも「おっ、これは良い演奏」「あれはオレならこう弾く」といったことが頭の中を駆け巡り、自然とインプットの量が蓄積されていました。

社会人の今、あのときと同じ状況に身を置くのは難しいです。

しかしインプットの質で、ある程度の量はカバーできるはず。

幸い今は質の高い演奏を聴きに行く経済力があります。

そしてこの時期、演奏会ラッシュの季節でもあります。

 

という訳で11月注目のコンサートを紹介したいと思います。

■Strings Theater vol.1.5

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ストリングス シアターさんの追加公演ですね。

第1回公演は吹田メイシアターが満席となる超大盛況でした。

このアーティスト最大の魅力は何と言っても「フリーダム」感。

アルベニス(1860年-1909年)から西野カナ(1989年-)まで、まさに何でもアリの題目をクラシックギターのみで演出します。

猪居兄妹の超絶テクニックに裏付けされた音楽性と、松下優氏の奇想天外な発想が組み合わさった斬新な芸術作品。

まさに「奇才」集団と言えるでしょう。

今後も予想の斜め上を行ってくれる存在であり続けることを期待します。

  • 日時:11月13日(日)18時開場、19時開演
  • 場所:神戸 湊川 喫茶バル「cache cache」
  • 料金:3,000円(当日+500円)

■アンサンブル「フーガ」
ギターコンサート#8

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はい、自分が出演する演奏会です。。

主催は大河内ギター教室、アンサンブルがメインのコンサートとなっております。

大河内ギター教室は、私が大学生になるまで通っていたギター教室です。

ギターに関して私の原点とも言える場所で、大河内雅子先生からはもちろん、教室の諸先輩方の演奏にも多大な影響を受けました。

今回は教室内のアンサンブルグループ「フーガ」の公演にソリストとしてゲスト出演させて頂きます。

家が近い人はぜひに

  • 日時:11月19日(土)13時30分開場、14時開演
  • 場所:川西市 清和台公民館2F集会室
  • 料金:無料

■ロベルト・杉浦&タンゴ・グレリオ

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タンゴ・グレリオさんのディナーコンサートです。

今回の編成はギター、バンドネオン、そしてヴォーカルですね。

ギタリストの米阪氏は私と同門の兄弟子。

私が持つピアソラの音楽感はこの人の演奏に多大な影響を受けています。

 

楽器を嗜む人間は、他人の演奏を聴くときにどうしても審査的な目で見てしまうことが多々あります。

しかしタンゴ・グレリオの奏でる音楽には、演奏が始まるとそんなことは1小節で忘れてしまう情熱があります。

1曲聴くと、過去に想いを馳せる哀愁に引き込まれます。

 

2回公演となっており、第1夜は11月24日(木)、第2夜は11月26日(土)に開催されるようです。

第1夜

第2夜

■関西学院大学クラシックギタークラブ
第56回定期演奏会

私にとっては、もやはこの時期の風物詩。

肌寒さを感じるにつれ、定演の匂いを思い出します。

最後にこのステージに立ってから4年が経ち、大学生活を共にした後輩たちはもう卒業してしまいました。

しかし青春に思いを馳せるのにこの会場ほど良い空間はありません。

校歌『A Song For Kwansei』をギター合奏で弾いたとき、思わず涙が出たのを思い出します。

そういえば中学の卒業式でこの校歌を歌った時も泣いていた気がします。

フレッシュで粗削りな、学生独特の魅力を感じたい方は是非。

  • 日時:11月26日(土)17時30分開場、18時開演
  • 場所:箕面市立メイプルホール
  • 料金:無料

■作曲家集団「Sui音蔵」
作品演奏会 Vol.2

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「Sui音蔵」(Sui Otonokura)さんは、現代音楽をメインとする若手作曲家集団です。

所属されている方々は皆、沖縄で作曲を学ばれたことがあるようです。

今回の作品演奏会では、クラシックギターのために書かれた曲が披露されます。

 

クラシックギターの新曲を聴く機会は、意外と少ないのではないかと思います。

少なくともジャニーズのNewシングルよりは少ないと思います。

ここで演奏するのは私の師である猪居謙氏。

レッスンの度に師の超絶技巧にドン引きしながら私はギターを教わっています。

謙さんの演奏には、古典だろうがポップスだろうがどの曲を弾いても必ず「猪居節」が表れており、それを聴くのが私の楽しみでもあります。

 

この機会、若手作曲家が作った作品を若手ギタリストが弾く「新進気鋭」という言葉が非常にしっくり来るコンサートです。

一体どんなパフォーマンスが体現されるのか?

想像もつかない曲調に期待が膨らむばかりです。

■松田弦 ギターリサイタル

いまや世界的な音楽家である高知県出身のギタリスト、松田弦氏のソロリサイタル。

以前私が演奏を聴いたとき、その大胆な外見からは想像もつかない繊細な音楽に驚いたことを覚えています。

大河ドラマ『龍馬伝』のテーマ曲を担当していたクラシックギターデュオ「いちむじん」のお二人も、松田弦氏の影響を多大に受けているようです。

(確か高校のギター部の先輩後輩だったような)

 

今回のリサイタルではバッハの作品から日本民謡『赤とんぼ』まで、幅広いジャンルの音楽を楽しめそうです。

気になるコンサートはございましたでしょうか。

しばらくクラシックギターから離れている人、あるいはクラシックギターの音など聞いたことがないという人も、今年の秋こそ生の演奏に触れてみてはいかがでしょう。